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トトロ
すごくドキドキする すきな物語
よる 部屋のすみをじっと見ていると マックロクロスケがいまにも出てきそう
期待と不安でドキドキしながら 部屋のすみに注目している
出てくるぞ 出てくるぞ
うわー
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駅の改札
きょうしつの入口
ぼくにとって ちがう世界への出入口
深呼吸して かくごを決めてとっぱする
こわい予感をけちらすように 大きな声をだしてとっぱする
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おかあさんはぼくのことを かわいいかわいいとしょっちゅう言っている
なんだかとても心地よい
ぼくをかわいいと言っている おかあさんの顔と全体からにじみ出ている雰囲気がだいすきなんだ
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鳥の声
波の音
風の音
電車の音
すべてがぼくのことばになる
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ぐるんぐるんぐるん
どうしよう止まらない
動いてしまうからだと声が止まらない
ぼくは紐をつけられて だれかに振り回されているみたいだ
ゆっくりスピードを落としていかないとあぶない
こんなときに だれかにぶつかったりしたら お互いに痛いおもいをしてしまう
それに紐がとつぜん切れたり 紐をもっているはずのひとが紐を手放したりしたら
ぼくは放り出されてしまう
もうこの状態は限界
助けて 放り出されそうでこわい
こわくで目を開けてられない
だれかぼくのきもちに気が付いて
自分ではコントロールできない
だれかぼくを上手に止めてください
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ぼくは寝ていたのだろうか
確かにいつもと同じような世界で生きていた
いつものようにこわいことがおきて ぼくは泣いていた
目をあけたら とつぜん世界が変わった
こわくて泣き叫んだ
さっきまでいなかったおとうさんが目の前にいる
おかあさんの不安で心配そうで 疲れている顔が見える
ぼくはよけいにこわくなって泣き叫ぶ
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ぼくはゆるやかに続いているもの
ふんわりとつながっているもの
くりかえすことが安心する
急なことはものすごくびっくりするし 受け入れるのに ものすごくエネルギーが必要になる
だから急に方向転換とかできない
急に帰るとか言われてもできない
前もっていちにちのやることがわかっていて それをなぞるように 大きな円を描くように
いちにちをまろやかに過ごしたい
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目がこわい
目は聞こえてくることばと違うことをしゃべるときがある
口でしゃべってなくても目はしゃべっているときもある
目はぼくにしゃべりかける
とても嫌なことを言う
聞こえてくることと違うことを言う
目はおしゃべりをする
目のちからはすごい
目はこわい
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正面にひとがいると 目につかまる
だからぼくは ちょっと斜めに向いて座ることにしている
でも油断しちゃいけない
すぐに逃げられるように準備しておかなくちゃいけない
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音
水滴
水紋
雪
雨
どれもとてもすてきだ
でもすてきで心地よい雰囲気に身をまかせているときけんだ
吸いこまれてしまう
この世界はあちこちに違う世界への入口がある
まだ行ったことはないけど 帰ってこれないかもしれないから 入ったことはない
すてきで心地よい雰囲気は長いこと身をまかせているときけんだ
大声をだしてその場から逃げるんだ
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ぼくの記憶はスーパーボールみたい
記憶の引き出しの中で すごい勢いで跳ね回っている
それが勢いあまって 突然引き出しの中から飛び出しちゃうことがある
飛び出してしまったらもうたいへん ぼくの記憶は鮮明だ
いまのことか 前のことかわからないくらい混乱してしまう
見えるもの 聞こえるもの におい 触られる感覚も
いまと記憶の境がなくなって ぼくをかき混ぜる
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目が苦手
目はぼくをつかまえる
こわくてからだがかたくなる
こわい
こわい
ぼくは逃げなくちゃ
ちからを振りしぼるんだ
ありったけのちからを振りしぼって逃げるんだ
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ゆきが降ってくるのを見上げている
ぼくを中心に降っているみたいだ
おもしろくてずっと見ていた
そしたら ぼくがすぅ~っと空に吸いこまれて 空に昇っていくような感じがした
不思議だった
すこし身をまかせていた
急にこわくなって 吸いこまれないように大きな声をだした
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あのひとは突然めがねをとった
ぼくはびっくりした
こわかった
ちがうひとになってしまったとおもった
だからぼくは確かめた
そのひとから めがねをとった
すごいこわい顔になった
だから確認をした なんどもなんどもした
ちがうひとになった
めがねをはずすと ちがうひとになるんだ