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トトロ
すごくドキドキする すきな物語
よる 部屋のすみをじっと見ていると マックロクロスケがいまにも出てきそう
期待と不安でドキドキしながら 部屋のすみに注目している
出てくるぞ 出てくるぞ
うわー
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ぼくはわからないこと 知りたいことがいっぱい
どうしたら教えてもらえるかな
聞き方がわからない
ぼくは考える あの手この手を使って聞く
知りたいことのこたえはわからないままのことの方が多い
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ぼくが作ったぼくのルール
ずぼんとくつした くつを履くときは右足から
道順
歩くラインも決まっている
駅の改札もそれぞれの駅によってどこを通るか決めている
いろいろなじじょうで やり通せないときもあるけど
がんばってやり通せば うまくいくって気がするんだ
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駅の改札
きょうしつの入口
ぼくにとって ちがう世界への出入口
深呼吸して かくごを決めてとっぱする
こわい予感をけちらすように 大きな声をだしてとっぱする
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ぼくが目をぐりぐりこすったり 鼻をほじったりすると
きゃあきゃあ わーわー言っている
よろこんでくれているみたいだ
もう1回やってあげようっと
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おかあさんがおじさんに叱られている
おじさんはぼくのことをいろいろ言っている
おかあさんが真面目な顔で話している
おじさんが「しょうがいをりゆうにするな」と言っている
おじさんがぼくを見た
ぼくはどうしていいかわからなかったから とっておきの笑顔を見せてあげた
「こういう態度がだめなんだ」と言っておじさんはいなくなった
おかあさんがお外で泣いている
おかあさんはぼくをぎゅっと抱きしめた
ぼくはじっとしていた
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ぐるんぐるんぐるん
どうしよう止まらない
動いてしまうからだと声が止まらない
ぼくは紐をつけられて だれかに振り回されているみたいだ
ゆっくりスピードを落としていかないとあぶない
こんなときに だれかにぶつかったりしたら お互いに痛いおもいをしてしまう
それに紐がとつぜん切れたり 紐をもっているはずのひとが紐を手放したりしたら
ぼくは放り出されてしまう
もうこの状態は限界
助けて 放り出されそうでこわい
こわくで目を開けてられない
だれかぼくのきもちに気が付いて
自分ではコントロールできない
だれかぼくを上手に止めてください
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「あー食べちゃだめー」「飲んじゃだめー」あるときのぼくはよく言われた
「ルールだからね」と言われた
ぼくはルールというのが いまほどわからなくて 言われたときはビクッとしてショックだった
きっと「いまここでは飲んじゃいけないよ」とか
「みんなでいっしょにいただきますしてから食べよう」ってことだったんだと思う
でも一度受けてしまった衝撃はなかったことにはならない
衝撃を受ける前にはもどれない
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ぼくはベンチに座って はとを見ていた
はとはぼくの足元でつんつく食べ物を探しているみたいだ
ぼくは面白くてずっと見ていた
となりに座っていたおじいさんが とつぜん食べ物をぶゎーーっとまいた
空という空から たくさんのはとが ぼくをめがけて飛んできた
ぼくは恐怖で泣き叫んだ
それからぼくは はとがこわくなった
それからしばらくは風でビニール袋が飛んでもビクッってして泣いていた
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あのとき この場所 この坂を ぼくはたくさんのお友だちと先生 おかあさんと歩いていた
ぼくは不安でのどが渇いていた
坂のとちゅうで苦しくなって「お茶のむ」と ぼくはなんども言った
「ここではお茶は飲んじゃだめ」と言われた
ぼくは苦しくて その場で転がって泣いた
先生とお友だちは坂の上で 手拍子をしながらとても大きな声で「がんばれ!がんばれ!」と言いながらぼくを見ていた
もういやだ やめて ぼくはおかしくなりそうだった
おかあさんも先生の言いなりなの? ぼくは泣き叫んだ
そのあとぼくは両脇から抱えられて 泣きながら最後まで歩いた
着いたら先生に「がんばったーえらい もうお茶飲んでいいよ」と言われた
ぼくはもう飲む気も 笑う気も たのしいきもちもなくなっていた
あの出来事からぼくは少し大きくなった
でも この坂にさしかかると お茶が飲みたくなる
おかあさんに「お茶のむ」と言って水筒をだしてもらう
そしてここで水筒のお茶を飲みほす
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もっと大きい声で
あいさつ おへんじは大きい声で
あれ?なんか元気ないなぁ 聞こえないなぁ と言っている
みんなはどんどん大きな声になっていく
先生は聞こえないんだろうか
ぼくは耳がいたいくらいなのに
でもぼくは みんなに負けないくらいな大きな声をだした
「できるじゃない」とほめられた
でも「うるさい」と叱られるときもある
ぼくはそのちがいを考える
ひとがたくさんいて ざわざわしたところで目立つように大きな声を出すのがいいみたいだと思った
お店の中とか体育館とか
それから ぼくがちょっとどきどきしているときとか
こういうとき こういうところで大きな声を出すのがいいと いまのところそう分析している
みんな振りむいてぼくに注目するから
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ぼくはいきなり変なことを話しかけると言われる
困ると言われる
そんなことを言われてもぼくだって困る
ぼくは共有できるあそびを探っているだけなのに
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ぼくはたくさんのひとを相手にするのが苦手
だってぼくのからだはひとつだから
器用にみんなにきもちをふりわけられない
だから1対1で遊ぶのがいいと思うからそうしている
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ぼくは寝ていたのだろうか
確かにいつもと同じような世界で生きていた
いつものようにこわいことがおきて ぼくは泣いていた
目をあけたら とつぜん世界が変わった
こわくて泣き叫んだ
さっきまでいなかったおとうさんが目の前にいる
おかあさんの不安で心配そうで 疲れている顔が見える
ぼくはよけいにこわくなって泣き叫ぶ
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その日 ぼくはずっと泣き叫んでいた
なんども逃げようとしたけどつかまった
やっとおかあさんが迎えにきた
ぼくは「おかあさん」と言った
おかあさんの顔が変わった
ぼくの声がかれていたからだ
その男の先生はおかあさんに言った
「きょうはがんばらせました」
その日ぼくはおかあさんのお腹の上で寝た
その出来事は ぼくの記憶の引き出しでいきおいよく跳ねまわっている
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正面にひとがいると 目につかまる
だからぼくは ちょっと斜めに向いて座ることにしている
でも油断しちゃいけない
すぐに逃げられるように準備しておかなくちゃいけない
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ぼくから見えていなければ ぼくのことは見えていないはず
だからいま おかあさんにはぼくのことは見えていないことになる
だってぼくはいま 自分で自分の目をかくしている ぼくからおかあさんは見えない
ぼくはいま こそこそつまみ食いとか 水道でお水遊びとか おかあさんにやめてと言われそうなこと
ぼくなりにちょっとまずいかなって思うことをやるつもりでいる
見えていないはずのいま こそこそっとやるつもり
なんとなくおかあさんが見ているような感じはするけど 見えていないはずだから
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ぼくはぼくと関わるひとがどんなひとか知りたい
しんじていいのか
確認したい
いままでずっとそうだった
なんども確認してきた
いろんなことをしてみた
いろんなことを言ってみた
ぼくのしつこさに ほとんどのひとは怒りだすか遊んでくれなくなるんだ
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音
水滴
水紋
雪
雨
どれもとてもすてきだ
でもすてきで心地よい雰囲気に身をまかせているときけんだ
吸いこまれてしまう
この世界はあちこちに違う世界への入口がある
まだ行ったことはないけど 帰ってこれないかもしれないから 入ったことはない
すてきで心地よい雰囲気は長いこと身をまかせているときけんだ
大声をだしてその場から逃げるんだ
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目が苦手
目はぼくをつかまえる
こわくてからだがかたくなる
こわい
こわい
ぼくは逃げなくちゃ
ちからを振りしぼるんだ
ありったけのちからを振りしぼって逃げるんだ
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あのひとは突然めがねをとった
ぼくはびっくりした
こわかった
ちがうひとになってしまったとおもった
だからぼくは確かめた
そのひとから めがねをとった
すごいこわい顔になった
だから確認をした なんどもなんどもした
ちがうひとになった
めがねをはずすと ちがうひとになるんだ