「へるぷまーく」
ぼくはカバンにつけている

あるときバス停で「へるぷまーく」をつけたおばあさんがいた
ぼくは「おなじだ」ってしゅんかん的に感じてにこにこ
大きなスキップをして ちかづいた
おばあさんに「びっくりするじゃない じっとしてなさい」と言われた

ぼくもびっくりした
ドキドキしてなんだか落ち着かなくなってそわそわ
おかあさんとおばあさんが話している
その様子を見ているうちに ぼくはそわそわが苦しくなって 押さえきれずにパニックにおちいってしまった

そんなぼくを見て おばあさんは顔をしかめる
おばあさんは「しんぞうがわるい」んだって

おばあさんは ぼくのようなひとと おなじ場所にいるとよくない
きっと ぼくにとってもよくない
おなじ「へるぷまーく」だけど、おなじじゃなかった

そういうデリケートでわかりにくい問題
そういうことってけっこうある