表裏一体
ぼくはたのしくたのしくて坂道をかけ上がっている
たのしさはどきどき
走り続けているうちにどきどきし過ぎてきた
なんだかきもちが落ちつかない
あれ?あれれ どうしよう止まれない
坂道は頂上になった途端に崖だった
ぼくは急にこわいきもちの空間に転がり落ちてしまった
くすぐられて最初は笑っていても それがずっとつづくと「もういやだ やめて」ってなるのに似ている
ぼくにとって たのしいとこわいの関係は
「表と裏」のようにすきまなく ぴったりとくっついていて切り離せないことなので
本当はすごく用心したい
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