ぼくは空に注目している
空は変わるからだ
日によっても変わるし いちにちの中でも空はすごくころころ変わる
そんなこと自然と受け入れられることなのかもしれないけど ぼくはそれが当たり前にはならない
いま すごく晴れて明るかったと思ったら 急にうす暗くなったりする
かと思ったら またふわぁ～と明るくなる
そんな変化のたびに ぼくはどうしたのかとびっくりしてしまう

おとうさんとおかあさんはぼくに いまはお日さまが雲にかくれたんだとか
明るい時間が長くなったのは春だからとか
短くなったのは秋だからとか
時間がどうのこうのと教えてくれるけど
そんなおおざっぱなくくりで納得できるほど ぼくと空は簡単じゃない

空はもっと繊細だ
だからぼくは空から目がはなせない
まいにち 安心したり おののいたりしながら注目している