切り替えのとき
ぼくはゆっくりゆっくり円を描くように ゆるやかに変化に入って軌道にのりたい
本当はいつでもどんなときでもそうしたいけど そうもいかないときはある
おかあさんと離れるときとか 部屋に入るときとかだ
変化に突入しなくちゃいけないとき ぼくはぞぞぞぞわぁ~という感じになる
自分をぎゅっとしたいきもちになる
ガラスを爪できゅいーきゅいーって引っかいているような気分
のたうち回りたいような 奥底からむず痒いような感じが湧きあがってくる
力がはいっちゃうような 脱力してしまいような居心地の悪さを感じる
脱力したらあぶないから ぼくは通常より気分をあげてその場をむかえると こわさが吹き飛ぶことがわかった
大声を出すんだ
そしたら助けがくる
最近わかったことだけど そんなことしなくても ぼくを落ち着かせてくれるのは
いつもと変わらない態度で迎え入れてくれるひとがいることだった
そして しばらくぼくのそばにいてくれると 切り替えのときのぞぞぞぞわぁ~という感じを乗りこえられる
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