ぼくのさようなら
ぼくはまだ小さかったころ まいにちおびえて過ごしていた
おびえているぼくを大きな肩に乗せて ぶぃーんとあちこちに連れてたのしいことをたくさん教えてくれた先生
いつもぼくのことを知ろうと寄りそってくれたやさしい先生
ある春の日ぼくはその先生たちとお別れした
さみしかったけど たのしかった思い出だけをもって ぼくは新しい出発をした
さようなら
ありがとう
ぼくはもう その先生たちに甘えたりたよることはしない
そういうきもちにもさようならをしたんだ
ぼくはそういうさようならしかできないんだ
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