興味本位

Sensitivity , 2010 - 2022

ぼくは駅でパニックになった
あのころのぼくはパニックになることが多かった
きっかけはあちこちに落ちていて パニックはところかまわずぼくを襲ってきた

おかあさんは襲われているぼくを助けようと必死だ
でもおかあさんの切迫した感じはぼくの不安をますますあおった
ぼくたちふたりでどうにもならい状態だった

ひとが近づいてくる
救われたようなきもちで顔をあげたおかあさんとぼくを見ていたのは
ケータイのカメラの目と温度とかきもちがないようなそんな目だった

おかあさんは泣きながらぼくを抱きあげ ぼくの顔をかくして走りだした
ふたつの目はわりとしつこくいつまでもついてきた