空模様

Sensitivity , 2010 - 2022

ある日ぼくは夕方におふろに入った
窓からまぶしい光が目に飛びこんできた
ぼくは吸いよせられるように窓を見ていた

空の色がどんどん変わっていく
まぶしい赤いようなオレンジのような色
それから青色がまじってむらさきになってきた
どんどん青色が勝ってきた
なすのようなこいむらさき
空が変わっていく

どんどん変わる空に きもちがあるような気がした ぼくは急にこわくなって泣いた
いやだよ だめ 変わんないでよ
ぼくはおふろから飛び出して 家じゅうの窓から空を確認した
見る窓によって空はちがう色だった
同じ一面の空なのにいろんな色ときもちがうごめいているように感じた
ぼくはきょうふのどん底に落ちた

おかあさんが空模様という図鑑を買ってきた
ぼくはそんなもの見る気にならない