あかりと道しるべ
ぼくは暗いなかをあるいている
前に進むにはあかりが足りない
どこに向かって どう歩いていけばいいんだろう
とてもさみしくてこわい
でも前に進まなければならない
すごくがんばって おそるおそる進むうちにうっすら明るくなってきた
ぼくが大きくなるにつれ すこしずつまわりは明るくなってきた
まわりにいるひとたちも 見えるようになってきた
入れかわり立ちかわり たくさんのひとのがぼくのまわりに入っては出ていった
そのたびに ぼくのまわりの明るさは揺らいで安定しなかった
いま やわらかいあかりをもったひとが ぼくのまわりにたくさん集まってきてくれたみたいだ
それでぼくはすこし遠くまで見わたせるようになった
あちこちに道しるべも見える
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